子供に将棋を教えるなら初心者も楽しめる「くもんのスタディ将棋」

史上最年少でプロ入りした藤井聡太棋士の活躍で注目を集める将棋は、子供達にも大人気で、全国の将棋教室の会員数が急増しているそうです。

確かに、中学生ながら次々と大人たちを負かしていく藤井聡太棋士は頼もしく、大人が見ても憧れますね。我が息子にそこまでの結果は求めないにしても、少しでもあやかりたいと、くもんの「NEWスタディ将棋」を買ってみました。

くもんスタディしょうぎ

今回は、私たちのような初心者親子でも楽しめる「スタディ将棋」をご紹介します。

この記事の目次です

くもんの「NEWスタディ将棋」

今回購入した「NEWスタディ将棋」は、くもん出版の「かんがえるシリーズ」の知育玩具の一つで、駒の動かし方がわからなくても将棋が楽しめることが最大の魅力です。

最大の特徴は駒!

駒の動かし方がわからなくても楽しめる将棋??と疑問に思うかもしれません。そこで、盤を広げて駒を並べた写真を見ていただきたいと思います。

くもんスタディしょうぎ

少し小さいので、駒を拡大して見てみましょう。

こま

なんと!一つ一つの駒の進める方向が、矢印で記されています。よく見ると、矢印の長さに違いがありますね。

例えば「歩」は一方にのみ小さい矢印があります。つまり、矢印の方向に1マスずつ進めるという意味です。隣の「飛」は4方向に長い矢印がありますね。これは、4方向に何マスでも進めるという意味なのです。

かいせつしょ

付属の解説書も丁寧に作られていて、その内容も充実しています。

この中には、駒に書かれた漢字の読み方やそれぞれの持つ意味などの基本的なルールから、ゲームの実戦例、簡単な「詰め将棋」の問題が掲載されています。

つめしょうぎ

子供にもわかりやすい解説で、興味をそそる言い回しが印象的です。

実際に、何回か遊んでいるうちに慣れてきて、少しずつですが考えながら駒を動かせるようになってきました。

一時期、毎日のようにニュース番組に登場する藤井聡太棋士を見ていた息子は、つい気分が盛り上がったらしく、座布団に座ってやりたいと言い出しました。形から入ることも大事かもしれません(笑)

「NEWスタディ将棋」の仕様

次に仕様を見ていきましょう。

■セット内容/盤、駒40枚、駒台(ケース)、解説書
■サイズ/盤:35.7×33.6×3.2cm
■材質/将棋盤:木(パイン・ポプラ)、発泡ウレタン・ABS、駒:木(イジュ)、駒台:木(パイン・ポプラ)、解説書:紙
■生産国/中国
■監修:日本将棋連盟
■希望小売価格:本体 3200円(税込3456円)
■発売年月: 2009年 06月
■重量:1030g
■対象:5歳以上

2017年9月から、将棋盤・駒台の材質が「木(シナ)」または「木(シナ・ポプラ)」から「木(パイン・ポプラ)」に変更になっているそうです。素材の表記をきちんとしているところなど、さすがくもん!という感じですね。

便利な収納の仕組み

小さいパーツがついているおもちゃ類は、必ずと言っていいほど何個か無くしてしまう我が家ですが、このスタディ将棋は収納のこともしっかり考えられていて使いやすいと感じました。

かたづけ

①まず付属のケースに駒を片付けます。

かたづけ収納

②盤を裏返すと、ケースごと収納できます。

たためばコンパクト

③そして盤を折りたためばコンパクトに収納できます。

盤の横の赤い丸の部分には留め具がついているので、パカッと盤が開いて中身がこぼれる心配もありません。

とめぐ

この留め具は、遊ぶときと片付けるときの位置がきちんとしていないと、段差ができてとても違和感があります。

最初に遊んだとき、どうしてこの盤は安定感がないのかと思ってしまいました(笑)

このような注意書きに気付くのが遅かったのです(笑)きちんと確認しないといけませんね。

将棋を指すとどんな効果がある?

将棋には、漠然と頭が良くなりそうなイメージはあるのですが、実際にどんなメリットがあるのか気になるので調べてみました。

論理的な思考力が育つ

将棋は、相手の王将をとるために一手ずつ駒を進めていきます。どうやって相手の駒を取るか、どうすれば自分の駒が取られないか、自分側や相手側に立って考える思考が必要になります。

そのため、考えながら駒を進める中で論理的な思考力が身につきます。

集中力がつく

将棋は、集中できないと良い一手が見つからず、勝つことが難しくなります。相手がどう動くか、ここに駒を置いたらどうなるかなどといろいろな可能性を考えているうちに、物事をじっくり深く考えられる集中力が自然と身についていきます。

集中力は普段の学習でも役立つので、ぜひ身に付けておきたいスキルですね。

右脳が鍛えられる

将棋をする人は、頭の中の将棋盤でいろいろなシミュレーションして次の手を決めると言います。これによって右脳が鍛えられてイメージ力が向上するので、普段の勉強を理解する時にも効果が期待できます。

礼儀作法が身に付く

本格的に将棋教室に通うのであれば、「礼に始まり、礼に終わる」というルールに基づき礼儀作法を身に付けることができるでしょう。

日本将棋連盟によると、将棋には「始まりの礼」「負けの宣言の礼」「終わりの礼」の3つがあるとされています。最初に「よろしくおねがいします」と相手に一礼し、負けた時は潔く「負けました」と宣言して一礼。勝った方も対局してくれた相手に対し、感謝の気持ちで「ありがとうございました」と一礼するのが基本です。

当たり前のことのようですが、誰にも促されず自然にこの言葉が出てくるということはとても大事なことで、社会に出てからも必ず必要なスキルですね。将棋教室に行かないにしても、親子で楽しむときに少し意識してみたいと思います。

まとめ

普段は3DSやタブレットに夢中の息子なので、遊んでいるときは自分の世界に入ってしまうこともしばしば。正直、私もそれをいいことに、自分の時間を作れてラッキーなどと思ってしまったり…。

ですが、一緒に時間を過ごせるのも今のうちです。幸い、将棋を気に入ってくれた様子なので、一緒に遊んでもらおうと思います。

その過程で、将棋の効果が得られれば一石二鳥です!

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