コストコ発祥の粉洗剤で、今ではAmazonや楽天などのネット通販でも、そして、ドラッグストアでも見掛けるようになった、『オキシクリーン』。
用途の幅が広いだけでなく、その抜群の洗浄力から“万能洗剤”とも呼ばれ、話題になっています。
しかし我が家では、正直なところ……
「何を洗うかによって、浸け置く時間が違うみたい」
「いろいろなものが洗えるが、洗ってはいけないものも、いろいろあるみたい」
……と、何となく「面倒だな」と敬遠していました。
しかし、ボクの当番=風呂掃除において、どうしても床面にこびり付いた黒ずみが落とし切れないストレスから、いよいよ一念発起、話題の『オキシクリーン』の力を借りてみることにしました。
体感してみた感想は、「ウワサ通り」です。
この記事の目次です
床面にこびりついた「部分汚れ」を退治する 篇
浴室の床には、水切れを良くするために、模様のような「溝」があることも多いですよね。
その溝には、黒ずみが溜まりやすく……風呂用洗剤を使ってスポンジでこすっても、簡単には落ちません。
床がタイル状の場合も、タイルとタイルの「つなぎ目」には、同じように黒ずみがこびり付きやすいです。
全体(面)というより、こうした溝やつなぎ目のような部分的な汚れ(点)に対しては、たっぷりのオキシクリーンと少量のお湯を混ぜ合わせて、ドロッとした洗浄液を作り、それを染み込ませるのがポイントです。
洗浄液を作る
ボクは洗面器に300mlくらいの熱めのお湯を注ぎ、その中にカップで4~5杯のオキシクリーンを投入。
よ~く混ぜて、ドロッとした液体を作りました。本当に、よ~く、しっかりとかき混ぜるのがコツです。洗面器の中が泡立ち、シュワーッとなり、粉っぽくなくなったら、準備完了。
このとき、洗面器にあまり顔を近付け過ぎないようにしましょう。ツーンと鼻にくる、刺激臭にやられてしまいます……。
馴染ませる
ドロッとした洗浄液を、床の黒ずみ部分にしっかり染み込ませるためには、床に「つける」だけでは物足りません。洗浄液はたちまち溝を通過して、排水口へと流れ出てしまいます。
そこで利用するのがキッチンペーパーです。キッチンペーパーには洗浄液をしっかり染み込ませるために、三つ折りくらいにしたうえで、ドロッとした液体に浸します。
オキシクリーンは無害・無臭なので、液体が手に触れても、後から手を洗えばまったく問題ありません。
洗浄液が染み込ませて、ピタピタになったキッチンペーパーを、黒ずみが気になる箇所に敷いていきます。
パックする
洗浄液を黒ずみに染み込ませるため、また、洗浄液自体の乾燥を防ぐために、キッチンペーパーの上から、サランラップで密閉します。
お化粧で例えると、パックの感覚でしょうか。
放置する
最低20分以上、そのまま「浸け置き」をします。長くても1時間くらいでOKです。
あまり長い時間浸け置きをしてしまいますと、浴室の床材によっては変色やひび割れが起こるおそれもあるようです。
きれいになる
浸け置き後、シャワーでしっかり床面をすすぎます。
ご覧のように、洗浄液が染み込んだ部分の黒ずみは落ち、ピカピカになりました。
ボクの場合、もう一歩、きれいに汚れを落とし切れなかったのは、おそらく、準備段階で洗浄液を混ぜ足りなかったものと分析しています……。
布製品の「全体の汚れ」をさっぱりする 篇
そもそも、衣類の洗濯機洗いについては、オキシクリーンの得意とするところ。
つまり、布製品の汚れには、疑う余地もなく威力を発揮してくれるということです。
ボクはもうひとつ、布製の靴でもオキシクリーンを試してみました。
靴はいくら布製品であっても、さずがに、洗濯機の中に突っ込むわけにもいきませんしね(笑)。
布製品の全体をきれいにしたいときのポイントは、“お湯4:カップ1”の配合率から試してみるのが、オキシクリーンに慣れるまでの目安です。
洗浄液を作る
バケツに4Lくらいの熱湯を入れ、そこにオキシクリーンをカップ1杯、溶かし入れます。
カップの粒子が見えなくなり、お湯の色も均一になるくらい、しっかりかき混ぜましょう。
お湯は手を入れたら熱いくらいの温度に。かき混ぜるときは柄杓などを使い、熱湯が飛び散らないように気を付けてください。
浸す
ボクは40分くらい浸けてみました。
浸け込んでいる間は、お湯が微かにシュワシュワ……と鳴っていて、「落ちてる、落ちてる」という感覚が楽しめます(笑)。
すすいで、干す
浸け込んだ後は、シャワーで洗浄液をしっかりとすすぎ洗いをして、よく絞って水気を取って、天日干しにします。
洗浄液が残ったままですと、その部分が白っぽくなったり、変色の原因にもなったりしてしまうようです。
きれいになる
干している時点から、きれいになっている様子がわかります。
オキシクリーンには消臭効果もあります♪
とくに気を付けたい3点
オキシクリーンは、他の塩素系洗剤と違って安全で、用途別の配合率さえマスターしてしまえば、使い勝手はとても良いです。
ただし使用の際は、以下の3点だけは守るようにしましょう。
①40~60℃のお湯に溶かして使い、20分以上は放置する。
原料の化学反応により漂白効果の高まるのが、この温度で、20分以上置いた場合に限られます。お湯はぬる過ぎても、60℃以上の熱湯でも、漂白効果は得られにくいようです。
②洗ってはいけないものもある。
ウール、シルク、革(天然・人工)、宝石・貴金属、木工品は推奨されていません。
キッチン用品(フライパンなど)に使いたい場合は、よく説明書を読んでみた方が良さそうです。
③作り置きはしない。
オキシクリーンはお湯に溶け込ませた後、6時間が経過すると、酵素の力はなくなってしまいます。
使用のたびに、その都度、オキシクリーン粉末をお湯に溶かすのが、漂白効果を得るためには必要な準備作業です。
まとめ
オキシクリーンの基本的な使い方は、商品パッケージにも、インターネットでも……とにかく、あちこちに丁寧な案内が存在しています。
使い始めるまでは、どうしても「面倒そうだな」と感じてしまうかもしれませんが、「ガンコな汚れ落とし用に」ですとか、「毎日の洗濯用に」などと、自身で決めた用途に対して、ピッタリの“お湯とオキシクリーンのベストな配合率”を探し当ててみましょう。
きっと、困ったときには、最終的に頼りたい洗剤になると思います。