ようやく春本番。衣替えも「今」かもしれませんね。
冬の間に大活躍してくれたダウンも、また来年まで収納の奥深くでお休みに……。
収納前のお手入れは、クリーニング屋さん派? 自宅洗い派?
そもそも、洗わないと、どんなことが起こるの?
ダウンのお手入れのポイントを見ていきましょう。
この記事の目次です
シーズンの汚れは、ダウンの寿命を縮める
一冬を過ごしたダウンには他の衣類と同じように、あかや食べこぼしなど表面部分に汚れがこびりつき、変色やカビ虫食いの原因となります。
裏地も汗が染み込んだ状態のままですと当然、1年の放置後の“におい”は想像もつくでしょう。
蓄積した汚れは、羽毛の機能性(保温性・保湿性)を失わせることにもつながりかねませんし、虫食いで表面が破れて、羽毛が飛び出してしまうことも。
そういうボクも、ついつい値の張ったダウン以外はシーズン終わりもお手入れをすることなく、そのまま放置をしてしまいがち……。
いくら見た目には汚れていると感じなくても、来年の冬もお世話になるダウンは、ちゃんときれいにしてから収納しましょう。
クリーニング屋さんでの相場は2,000~3,000円くらい
ダウンのクリーニング料金は、他の衣類に比べると決して安くはありません。
-なぜか。
クリーニング屋さんも、やはり構造的に特殊なダウンは使用する洗剤や洗濯方法、工程などに特別な配慮をしなくてはならないので、当然料金もその分かかってきてしまいます。
実際の料金は店舗によって幅はあるものの、チェーン展開をしているようなクリーニング屋さんを10件くらいピックアップして調べてみたところ、ダウン1着のクリーニング料金は2,000~3,000円前後が相場のようです。
もちろんサイズや材質にもよりますし、ジャケット型、丈の長いコート型、ベスト型など、料金は大きさにも比例しますで、一概には言えませんが、目安はこのあたりでしょう。
また、たとえば、取り外しのできるファーなどがある場合、クリーニング屋さんでは、ダウン本体とは「別物」として扱うことも多く、これが思う以上に費用が上乗せになることもあります。
ボクもフードにファーの付いたダウンジャケットを愛用していますが、毎回、フードは外して洗いません。
3月の中旬以降から今くらい(4月中旬頃まで)は、クリーニング屋さんでも、衣替え需要を見越して、「ダウンセール」などを提案しているところもあります。来年冬までの保管準備は、まさに「今」がおすすめです。
お得なクリーニング屋さんを見つける
近所のクリーニング屋さんでも、たいてい普通にダウンのお手入れも受け付けてくれるので、顔馴染みの店舗に任せても遜色はありません。
ただ、この時期に家族全員分のダウンをクリーニングとなると、仕方はないとは言え費用もなかなか……。
もし普段使いのクリーニング屋さんが定まっていない、他店の割引情報も知りたいようなときは、出張デリバリーや生活サービスを口コミから探せる
『エキテン』から、近所を探してみるのも役に立つかもしれません。
奥の手もあります。
かなりリーズナブルな価格で、全国対応のインターネット専門の宅配クリーニング
『お洗濯.net』も覗いてみる価値があります。
リーズナブル価格ながら、クリーニング品質を守るために、
1日30名までしか受け付けない徹底ぶりも、高いプロ意識。
洗濯物の受け渡しも自宅にいながらできるので、忙しい方には助かる仕組みです。
受け渡しの送料も基本的には無料ですが、北海道や沖縄、一部の離島は別途1,000円がかかります。
いずれにせよ、何の心配もなくお手入れをするには、プロのクリーニング屋さんに託すのが正解です。
「節約」重視なら、ダウンのセルフクリーニングも
ちょっとお財布事情が苦しいとき、あるいは買ったばかりで1~2回しか着ていないダウンであれば、「自宅洗い」に挑戦するという手もあります。
≪洗濯機マーク≫≪手洗い≫があるものは、自宅でも洗うことができます。
実際ボクも、息子君のダウンは手洗いです。
来年になったらサイズも合わない可能性もあるので、「失敗したらごめん!」の軽い感覚です(笑)。
自宅で洗うのには、相当な手間と繊細さは求められます。
気を付けなくてはならないのが、以下の点です。
あらかじめ色落ち有無を確認する
洗剤を含んだタオルなどでダウン表面を軽く叩いてみましょう。
タオルに色味が付着するようであれば、色落ちの可能性が高いです。
洗濯中にダウンが破けないよう、細心の注意を払い、とにかく優しく
ダウン内部の羽毛は水に濡れてしまうと、
保温性・保湿性がなくなってしまいます。
中性洗剤&ぬるま湯を使う
色落ちのリスクを最大限に減らすためです。
形を整えて、3日~1週間程度、日陰に干し続ける
羽毛は水分が取れにくいので、完全に乾ききるためには時間が必要です。
羽毛が内部で寄らないように、馴染ませてから吊るしましょう。
≪水洗い不可マーク≫があるダウンの場合、表面部分がナイロンやポリエステルなどの素材なら、湿らせた布で汚れを拭き取る処理をしておくだけでもだいぶ違います。
よほどでない限り、来年も着る予定のダウンは洗濯のプロである、クリーニング屋さんに任せるのが安心であることには変わりありません。
それでも自宅で洗う① ~手洗い篇~
大きめの桶か、浴槽を使いましょう。
中性洗剤を溶かしながら、「押し洗い」を繰り返します。
こすりつけるように揉んだり、強く絞ったりするようなことは避けてください。
何度も何度も、丁寧に押し洗いをした後、2~3回水を変えながらすすぎます。最後に溶かした柔軟剤に3~5分程度、浸け込むと、仕上がりがふっくらなりやすいようです。
それでも自宅で洗う② ~洗濯機篇~
洗濯機の場合、ダウンは必ず洗濯用ネットに入れましょう。
ファスナーやボタンは締めておきます。
洗濯コースは「ソフト」のような水流の弱い設定で、中性洗剤を使い、ぬるま湯でというのも忘れないでください。
洗濯が終わったら、干すだけです。
一見洗濯機の方が簡単な感じもしますが、手洗いに比べると洗濯中の異常に気付きにくいので、ダウン表面の破損や色落ちのリスクは高めです。
お気に入りのダウンの洗濯機洗いは、おすすめできません。
あらためて見る、ダウンのスゴいところ!
冬には最低1着は持っていたいアウター、それがダウンですね。
ブランド品の高級なものから、量販店などのリーズナブルなものまで最近は選択の幅が格段に拡がり、持っていない人はいないといえるくらい、わたしたちの冬の生活には馴染んでいる定番アイテムです。
そもそも「ダウン」とは「羽毛」を指す言葉で、主に水鳥の羽が使われています。
もう少し専門的に解説しますと、この羽毛は水鳥の胸部分の羽(こちらが本来のダウンの意味)と翼部分の羽(フェザー)の両方を指すもので、衣類や布団のダウンにはほとんどの場合、この2つの羽が混合されています。
【あたたかい】
冷たい外気の侵入をシャットアウトする一方、体温は外に逃さないため保温性に優れる。
【蒸れにくい】
通気性が良く、内部の湿度は外部に吐き出してくれる。
【軽い・丈夫】
シルエットが崩れにくく、コンパクトに折りたためるので、
持ち運びも便利。
言うまでもなく、寒い時期の心強い味方ですね。
冬場には手放せないだけに、やはりシーズン後のお手入れは怠ってはいけません。
まとめ
今回はダウンについて取り上げましたが、ウールのコートなど冬の間に着続けた他のアウターの洗濯も大切な儀式です。
来年冬にまた出番が来たとき、予期せぬシミや異臭でがっかりすることのないよう……
収納前のお手入れはきちんとしておきましょう。